「プロパー融資」と「信用保証付き融資」の違いを解説!

「プロパー融資」と「信用保証付き融資」の違いを解説!

はじめに

中小企業の経営者の皆さん、事業の資金調達を検討する際に「プロパー融資」と「信用保証付き融資」という言葉を耳にすることがあるでしょう。これらはどちらも銀行が提供する融資制度ですが、仕組みや条件、メリット・デメリットが異なります。今回は、「プロパー融資」と「信用保証付き融資」の違いをわかりやすく解説し、それぞれの利用ポイントについて説明します。

プロパー融資とは?

プロパー融資は、銀行が事業主に直接融資を行う方法です。信用保証協会の保証を受けずに、銀行と事業主が直接取引を行います。銀行の融資担当者は、提出された決算書や事業計画書を基に、返済能力を判断し、融資額や金利、返済期間を決定します。

プロパー融資のメリット

  1. 低金利: 信用度の高い企業に対して融資を行うため、比較的低金利で融資を受けることができます。
  2. 限度額なし: 融資限度額に制限がないため、銀行が許可すれば大きな金額の融資を受けることが可能です。
  3. 信用力の向上: プロパー融資を受けることは、銀行から高い信用力を認められている証拠となり、他の金融機関や取引先からの信頼も高まります。
  4. 保証料不要: 信用保証協会の保証がないため、保証料の支払いが不要です。
  5. 審査期間が短い: 銀行の審査のみで済むため、融資実行までの期間が短くなります。

プロパー融資のデメリット

  1. 審査が厳しい: 返済困難となった場合のリスクを銀行が負うため、審査が非常に厳しく、信用力の高い企業しか利用できません。
  2. 返済期間が短い: 返済期間が短く設定されることが多く、月々の返済額が大きくなることがあります。

信用保証付き融資とは?

信用保証付き融資は、信用保証協会が保証を行う融資制度です。事業主が返済困難になった場合、信用保証協会が代わりに返済を行います。この仕組みにより、銀行は貸し倒れリスクを軽減できるため、信用力が低い中小企業や創業間もない企業でも融資を受けやすくなります。

信用保証付き融資のメリット

  1. 審査に通りやすい: 信用保証協会の保証があるため、銀行の審査に通りやすくなります。
  2. 長期借入が可能: 借入期間が5~10年と長く設定されることが多く、月々の返済額を抑えることができます。

信用保証付き融資のデメリット

  1. 保証料の支払い: 信用保証協会に対して保証料を支払う必要があります。
  2. 融資限度額が決まっている: 無担保で8,000万円、有担保で2億8,000万円の限度額が設定されています。

プロパー融資と信用保証付き融資の比較

比較項目プロパー融資信用保証付き融資
審査機関銀行銀行+信用保証協会
審査の難度高い低い
金利低い高い
融資限度額なし無担保8,000万円、有担保2億8,000万円
保証料なし必要
返済期間短い (3~5年)長い (5~10年)

融資を受ける際のポイント

プロパー融資を受けるためのポイント

  1. 決算書や事業計画書の確認: プロパー融資は実績のある企業が利用しやすいため、提出書類の内容が非常に重要です。特に、負債を上回る資産の大きさや税引後利益+減価償却費の多さが求められます。
  2. 銀行からの信用力を得る: 銀行との信頼関係を築くことが大切です。保証付き融資で返済実績を作ることや、日常的な取引を通じて信用力を高める努力をしましょう。
  3. 事業主の人柄も重要: 事業主の熱意や将来設計、人柄も銀行にとって重要な評価ポイントです。事業に対する情熱や真摯な姿勢をアピールすることが求められます。

信用保証付き融資を受けるためのポイント

  1. 資金使途の明確化: 信用保証協会の保証対象は事業資金に限られます。申込時に資金使途を明確にし、事業資金以外に使用しないことを厳守しましょう。
  2. 事業計画書の充実: 信用保証協会がリスクを負うため、事業計画書の内容が重要です。収支予測が立てられた現実的な計画書を提出することが求められます。
  3. 返済能力の証明: 将来的な収支予測をしっかりと立て、返済可能であることを示すことが重要です。

融資申込に必要な書類

プロパー融資の申込に必要な書類

  1. 商業登記簿謄本: 会社の登記簿謄本。
  2. 決算報告書: 1年間の事業の収支をまとめた書類各種。具体的には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュ・フロー計算書、株主資本等変動計算書など。
  3. 月次試算表: 決算書を月ごとに試算したもの。
  4. 事業計画書: 会社概要、事業内容、経営方針などを記載したもの。
  5. 資金繰り表: 今後予測される収入と支出の一覧表。
  6. 銀行取引一覧表: 取引のある銀行ごとに借り入れ、預金などをまとめた一覧表。
  7. 納税証明書: 税金の未納がないことを証明する書類。税務署で発行されます。
  8. 借入申込書: 各銀行指定の申込書式。

信用保証付き融資の申込に必要な書類

信用保証付き融資の申込に必要な書類もプロパー融資とほぼ同様ですが、追加で以下の書類が求められることがあります:

  1. 信用保証申込書: 信用保証協会が指定する申込書。
  2. 保証料見積書: 信用保証協会が発行する保証料の見積書。
  3. その他の補助書類: 必要に応じて信用保証協会が求める補助書類(例えば、代表者の個人保証関連書類など)。

どちらを利用すべきか?

プロパー融資と信用保証付き融資のどちらを利用すべきかは、企業の状況や資金ニーズによります。信用力が高く、短期間での返済が可能な場合は、低金利で保証料のかからないプロパー融資が適しています。一方、信用力に不安がある場合や、長期の借入を希望する場合は、信用保証付き融資が良い選択となるでしょう。

プロパー融資の適した企業

  • 実績があり、信用力が高い企業
  • 短期の返済が可能な企業
  • 保証料を支払いたくない企業

信用保証付き融資の適した企業

  • 創業間もない企業や中小企業
  • 長期の借入を希望する企業
  • 審査が厳しくない融資を希望する企業

まとめ

「プロパー融資」と「信用保証付き融資」には、それぞれ異なるメリットとデメリットがあります。企業の状況や資金ニーズに合わせて、最適な融資制度を選択することが重要です。信頼できる専門家に相談しながら、自社にとって最も有利な融資を活用しましょう。

この情報が、あなたの事業の成長と成功に役立つことを願っています。どちらの融資を選ぶにしても、しっかりと準備をして、最良の結果を得ることができるようにしましょう。